受入れ環境のご案内
飼い主候補となるための条件をお伝えします。
(1)お知らせいただいたお住まいの環境、家族構成、飼育経験などの情報をもとに、飼い主候補様を選ばせていただきます。
犬との暮らしには、「ゆとり」が必要です。「時間のゆとり」「お金のゆとり」「心のゆとり」「変化へのゆとり」です。「ゆとり度の高さ」で、判断させていただきます。
(2)第二種動物取扱業の保護活動者の場合には、個々の犬は無償での譲り渡しとなりますが、保護活動に対する寄付金をお願いしております。
寄付金額は、任意で決めていただくものですが、日々の飼養にかかる費用(フード代、電気・水道・ガス代、スタッフ人件費、各種消耗品代など)及び感染症予防ワクチン費用、マイクロチップ装着費用、狂犬病予防注射費用、健康診断費用、また、避妊・去勢手術を実施している場合にはその手術費用、その他、犬のお届け費用などの情報を参考にしていただき、ご検討いただきたいと希望しております。
(費用の参考資料)
★初期検査 (血液検査、検便 駆虫、耳検査 など):15,000円 ★ワクチン接種代:7,000円 ★狂犬病注射:4,000円 ★畜犬登録鑑札代、狂犬病注射済票代:4,000円 ★マイクロチップ装着代(登録込み):6,000円
★フィラリア検査(犬):4,000円 ★避妊去勢手術代(口腔内処置込み)メス:40,000円~80,000円 オス:35,000円~70,000円 ★お届け代 (ガソリン代、高速代、その他を含む)
(3)第一種動物取扱業の認可を得ている事業者については、有償での犬の譲渡が認められていますが、譲渡金額は、前項(2)に、当該犬の飼養管理にかかった費用の一部(3ヶ月程度)を加えた金額となります。
例えば、日々の飼養にかかる費用を日額1,000円として、期間を3ヶ月を上限の90日とすると、飼養費用の総額は90,000円となります。一日当たりの飼養費用の金額が妥当かどうかをご判断いただくのは、飼い主候補様ご自身です。
(4)純血種やそのミックス犬を希望される場合には、その犬種の特徴や気質などを調べて、ご自身の飼育環境やライフスタイルに適しているかをお考え下さい。
(5)最初から理想的な家庭犬がいるわけではありません。ただ飼えばいいというのではなく、良きパートナーになるように育てるための「知識」や「技術」が必要です。初心者の方だけではなく、飼育経験のある方も、最新の医療的なケア、栄養管理、お手入れなどについて、お調べ下さい。
(6)譲渡の対象エリアは、関東圏を希望しております。インスタグラムなどでワンコの投稿をしている、あるいは日常生活を垣間見ることができるような投稿があれば、お教え下さい。
条件とプロセス
(7)お住いについて
自己所有の一戸建て、あるいはペット可の集合住宅にお住まいであることが条件です。
一戸建ての場合には、室内飼いのみです。
集合住宅の場合には、ペット可の物件であることが絶対条件です。すでに先住犬がいる場合には、ペット飼育細則で、複数頭の飼育が認められていなければなりません。
また、廊下やエレベーターなどの共用スペースでは、ワンコを抱きかかえることがマナーですので、小型犬が好ましく、中型犬はお勧めしていません。
(8)犬だけでお留守番する時間が少ないご家庭を優先します。
ご家族のどなたかが常にお家にいて、犬の面倒を見ていただけるご家庭を優先致します。共稼ぎのご家庭でも、奥様はフルタイムでは働いていないので、子犬がひとりぼっちで留守番する時間はそんなに長くならないといった場合には、柔軟に判断させていただきます。ただし、手のかかる赤ちゃん犬ではなく、6ヶ月齢以上の幼犬か成犬を迎えることもご検討下さい。
(9)幼いお子さんがいる、あるいは出産予定があるご家族様は、慎重にお考え下さい。
乳幼児、幼稚園児がいるご家族様も、慎重にご検討下さい。幼い子供さんが犬をおもちゃにしてしまうということもありますが、子どもさんが、犬が嫌がっているのに気づかずに、触り続けて、我慢できなくなった犬に咬まれてしまうといったことが懸念されるからです。現在、先住犬を飼っている、あるいは最近まで飼っていたので、ご両親が飼い方のノウハウを十分に持っていて、子どもさんと犬とのふれあいもきちんとコントロールできるといったことが条件になります。また、近い将来、出産の予定があるというご家庭は、産まれてくる赤ちゃんに手がかかる時期に、犬を迎えることが適切かどうかを慎重にお考え下さい。
(10)ひとり暮らしの方は、バックアップ体制が整っていることがポイントになります。
ひとり暮らしの方は、自営業で職場に犬を連れていける、あるいは時間の自由度が高いといった環境であれば、飼育経験なども踏まえて、候補の可否を判断致します。近くに実家があって、預かってもらえるといったサポートの有無を確認させていただきます。いざという時に、ペットシッターやペットホテルを利用できるといった経済的なゆとりがあるかどうかも、判断の条件になります。
(11)60歳以上の方には、後見人となるご親族のサポートを確認致します。
二世帯住宅で同居家族がいる、あるいは、近くに親族がいて、不測の事態に当たっては、犬を預かる、あるいは終生飼養をお約束いただけることが条件です。
(12)同居のご家族全員が、新たな犬を迎えることに同意していることが条件です。
ご家族に知らせずに、「きっと喜ぶだろう」と期待して、お申込みをされることは、ご遠慮下さい。ご家族全員が、新たに犬を迎えることに同意していることが必要です。また、どなたかおひとりでも難色を示しているようでしたら、申込みはなさらないで下さい。
(13)プロセスについて
犬と暮す住環境や家族構成、飼育経験などを質問させていただきます。
犬を受け入れる条件が整っていれば、次のステップに進んでいただきます。
「あきらめる」ということも、大切な判断です。
(14)事前の検診及び感染症予防
事前に、獣医師によって犬の身体機能や健康状態の検査が行われます。目で見て(目診)、触って(触診)、聴く(聴診)という手法による検査になります。
特に重要と考えられるチェックポイントは、心臓に欠陥がないか(心雑音)、膝関節がゆるくないか(膝蓋骨脱臼/パテラ)、頭蓋骨に隙間があるか(モレラ)、ヘルニアはあるか(鼠経ヘルニア、臍ヘルニア)、歯の咬み合わせはどうか(不正咬合/アンダー・オーバー)などです。それら以外にも、視力や皮膚の状態などもチェックします。
感染症予防のワクチンは、毎年、同じ時期に接種しています。フィラリアの予防薬も毎年、一定期間、投与しています。
身体機能に大きな問題があったり、健康状態が良好ではないと考えられる犬は、対象にはしていません。しかし、最初は元気いっぱいの犬でも、生きものである以上、病気をしない、あるいは先天性の疾患が発現しないということは、お約束できません。<strong早い時期に、何らかの病的な症状に気がついた場合には、犬をお戻し下さい。
★麻酔をかけての手術に耐えられるだけの体力が備わっていない子犬の場合には、避妊・去勢手術はしていません。それぞれのご家庭で、適切な時期に、避妊・去勢手術を実施されますよう、お願い致します。