活動の理念
「かわいそう」ではなく「愛おしい」で

「保護犬」から「ユニーク・ドッグ」へ
それぞれが異なる個性を持っている存在だから、「ユニーク・ドッグ」と呼んでいます。
★育成費用として、一律8万円(獣医療関連費用込み)をご負担下さい。
★犬のお引き受け金額は、ご寄付として、飼い主候補様に決めていただきます。
(1)生まれつきのハンディや商品価値としてのマイナス評価も「個性」として捉える「ユニーク・ドッグ」
純血種には、主に審美的な観点から決められた規格(スタンダード)が定められています。しかし、例えば、単色の被毛に白い模様が混じっている「ミスカラー」、顔の被毛の模様が整っていない「面づれ」、更には「小さければ小さいほど良い」といった消費者嗜好に合わないオーバー・サイズなどの特徴のある犬は、一般的なペットの流通プロセスから外れてしまうことがあるのです。しかし、そういった見た目でのマイナス評価は、長く一緒に暮していくパートナーとなる資質とはかかわりのないものです。
その犬に産まれながらのハンディや、商品価値としてのマイナス評価があったとしても、それを「個性」として捉え、「ユニーク・ドッグ」と呼んでいます。
犬たちを「商品」ではなく「生命」として捉え、「販売」ではなく「生命のバトンタッチ」として譲渡していく取り組みです。「生命のバトンタッチ」で、最後にバトンを受け取ってくれる「アンカー」となるのは「飼い主ファミリー様」です。
(2)保護活動を支える「しあわせのお裾分け基金」
皆様からのご支援をお待ちしています。
振込先ご案内 :
埼玉りそな銀行和光支店 普通預金口座 4306030
ユニーク・ドッグ・ジャパン
日本では、何らかの理由で不用とされた犬や猫を保護して、新しい家族を見つける活動は、社会通念上も法律(動物愛護法)でも、ボランティアと位置づけられてきました。
ボランティアとして活動している動物保護団体は、保健所に第二種動物取扱業の登録を行うことが求められます。そして、第二種の場合には、保護犬や保護猫の引き受け家族から受け取れる譲渡金額は、感染症予防のワクチン代や避妊・去勢手術費用、交通費の実費までとされています。
しかし、保護活動では、上記以外にも、シェルターの光熱費や水道代、フード代、トリミング費用、スタッフの人件費などがかかっています。
また、改正動物愛護法では、保護団体にも、犬1頭当たりの飼養面積を広くしたり、犬15頭に対して常勤スタッフひとりを確保しなければならないといった数値規制が適用されるので、そう言った数値規制を満たすためには、これまで以上に費用がかかってくることになります。
保護活動を継続するためには、それらの必要経費を賄わなければなりませんから、第二種に認められている以上の金額を、譲渡金として受け取りたいとするのであれば、動物愛護法の規定では、ペットショップと同じ、第一種動物取扱業の資格を取得しなければなりません。
私たちは、法令順守の立場から、第一種動物取扱業の資格を取得した上で、保護犬をお引き受けいただくご家族様から「譲渡金」をいただいていますが、シェルターでの保護活動にかかる費用の全てを「譲渡金」に反映することは、現実的にはできません。
日本には「ボランティアは、無償で行うもの」という社会通念があるため、「譲渡金」の金額を多く設定することが難しいのです。最近は、かつての「保護犬相場」とされていた金額よりは多く設定されるようになってきてはいますが、「保護活動なのに、金儲けをしている」と言われることも、少なくありません。
最近は、ソーシャル・ビジネスを標ぼうして、保護犬カフェを運営したり、譲渡時に用品やフードなどを販売するといった事業収入を目指す保護団体も出てきていますが、それで、不足する運営資金を賄うことは簡単ではないのが現実です。
安易にそれだけに頼ることは好ましいことではないのですが、保護活動を継続するために、クラウドファンディングで寄付を募る動きも目立つようになっています。
そして、私たちも例外ではなく、保護活動を支える「しあわせのお裾分け基金」への賛助をお願いしています。
保護活動では、全ての保護犬を右から左に譲渡できるわけではありません。シェルターでは、引き受け先のご家族を見つけることが難しかった障害犬や老犬を数多く終生飼養しています。その犬たちを守っていくために使わせていただくのが「しあわせのお裾分け基金」なのです。